大切り
仕入れた大きな材料を、製品のサイズに合わせて切断。この時の「製品の長さ寸法」での切断工程を大切りと呼びます。材料の無駄を最小限に抑えるため、材料の性質や切断サイズによって、使用する丸鋸の厚みサイズを1mmから3.5mmまで使い分けます。小割り
次に、「製品の幅の寸法」で切断をします。これを小割りと呼びます。大切り工程同様、丸鋸の厚みを使い分けて材料の無駄を省きます。こうした細かな作業では、職人が手作業で切断するほうが機械切断より正確。熟練の職人の技術と経験が発揮される場面です。厚み調整
木柄を正確に加工するために、材料の厚みを一定にします。この作業を行うことで、これより後の加工がスムーズになり、量産する場合にも、均一な形状・品質で、製品を提供できるようになります。形状加工
いよいよ形の加工です。自動倣式木柄成形機を用い、約260の型からデザインにあったものを選択し、組み合わせて、約2~5回の加工工程を経て、オーダーされた形状に作り上げます。手になじみ、握りやすい曲面の実現を目指します。鋲穴形成
成形された木柄と、包丁の刃物などの金属部分は、鋲で固定されます。その鋲穴を自動木柄穴明機で明けます。金具のサイズや形状は様々なため、その金具に合わせた細かな調整が必要です。ドリルは日頃からよく研磨し、穴の曲がりや深さのブレを防ぎます。木柄完成
以上の工程を経て、木柄は完成。組み立て工場へ出荷されます。5つの工程すべてで、その都度検品を実施しているので、同品質の木柄を提供することができます。その妥協のない正確さを信頼していただき、様々な分野のお客様から製造依頼をいただいています。・包丁用柄の生産数 | : 315,123本分 |
・カトラリー用柄の生産数 | : 523,790本分 |
・挽き物柄の生産数 | : 39,527本分 |
・その他の木柄生産数 | : 31,079本分 |
909,519本分の木柄を製造
・ツマミの生産数 | : 20,298個分 |
・箸の生産数 | : 10,071膳分 |
・まな板の生産数 | : 4,190枚 |